やっと筋肉痛が落ち着いてキーボードが打てるようになりました。
みなさまこんにちは、のぼるです。西戸崎のぼるです。
さて、去る2/19(日)に開催されました熊本城マラソン2017に、わたくしのぼる単身参戦してまいりまして、完走はもちろん、そしてまさかの自己ベスト!というありがたい結果となりました。
実は昨年11月の福岡マラソン以降、わたくしすね、ひざ、足首、腰と、いたるところが悲鳴をあげており、特に右膝は全くいうことを聞かず、今年に入ってから一番走った長距離はまさかの13km程度と、完全なる練習不足。なので今回は完走できたらいいかという軽い感じでのぞんだわけでしたが、蓋を開けてみるとまさかの自己ベスト。それはなぜなのか、自分が一番驚いているわけで、とはいえ収穫も大きく、備忘録がわりとしてここにその一部始終を書いておきたいと思います。今怪我でお悩みのあなた、もしかするとお役に立てるかもしれません。
初のサブ4を狙った昨年の福岡マラソン直前3ヶ月のわたしの走行距離はこんな感じ。
夏にバカみたいに走り散らして、そのしっぺ返しが9月にシンスプリント疑惑を招いてしまったために2週間完全休養をしたので少し少ないですが、10月もがっちり。合計605km以上走っています。
で、熊本城マラソン直前3ヶ月の走行距離はこんな感じ。
合計255kmと、みるからに激減しています。それもそのはず、福岡マラソン以降相次いだ故障によって、3km走ると右膝に違和感、そのまま7km走ると完全に痛みに変わるという状況が続き、長距離どころか中距離でさえ走ることができない体に。。
それに、個人的にも二男が産まれたばかりで長く家をあけるわけにもいかずなどなどの要素もあいまって、完全に練習が「積めない」状況が続きました。
なのでこの間の最長距離はわずか13km。しかも10km越えしたのはわずかに3回しかありません。その3回も全て、直前になった2月に入ってから。練習不足はあきらかです。
さて、ここから先は完全にわたくしのぼるの「〜かも?」的なものですので医学的、スポーツ学的根拠は一切ありません。ありませんが、わたくし的には今後のランライフにおける最大の収穫だったと思うものがたくさんありますので備忘録的に記載します。何か一つでもお役に立てたら。
これ、当たり前のことなんですが、病院には行くべきです。ただ、お医者さんには怒られそうですが、「治す」ために行くわけではありません。
わたしは「もう走っちゃだめです。」と言われるのが怖くて、故障してる実感満載なのに病院へ行かず、しばらくずっとネットサーフィンしながら「これかな?」「あれかな?」といろいろとモヤモヤする日々が長く続きましたが、年明けに6km走った時にえげつない激痛が膝外側に発生し、ランどころか歩くのもままならなくなってしまったので、さすがにこれはやばいと病院へ行ったわけです。
で、あれやこれや何枚もレントゲン撮ってもらって、結構な費用をお支払いしていただいたお言葉が「しばらく走るの控えたらどうですか?」でした。
結局それかい!とか言いつつも、まぁ骨が折れていないことなどなど、現状の自分の脚の状況について根掘り葉掘り説明を聞き、状況をしっかり理解。さあ、あとは改めてネットサーフィン&活字漁りだと腹を決めたわけです。家にレントゲンとかないし、もうこれは仕方ない、病院には行くべきです。治してもらいに行くというより、自分の状況をしっかり把握するという意味で。
生粋の活字中毒ですので、幼い頃から「知らないことは本で知る」を叩き込まれている性格もあり、この3ヶ月は走れない分バカのようにラン関係(故障関係中心)の本を読み漁りました。中でも特に2冊、とても響いた本があるのでご紹介します。まずはこちら
ランニングはよく「フォームが大切」と聞きます。しかし文献によってその「フォーム」にも様々な正解があり、一体なにが正しいのかわからないまま我流で走っちゃうということありませんか?ありますよね、それがわたしです。
で、この本のよいところは、フォームを習う前に「自分の体を知る」というところから入るところです。確かに、足のすらりと長いモデル体型の人とずんぐりむっくりのわたしのようなおっさん体型の人とでは正しいフォームに違いがあって当然。目から鱗。ということで、いろいろと試した結果、気づいてはいたけどもどうやらわたしは短足の人向けの「スイング走法」というものが合っているということがわかったわけです。
それに、この本で得た素敵な名言が「ランの怪我はランで治す」でした。
向かないフォームで体に無茶したランでやっちゃった故障は、そのまま安静にしててもランを再開すればまた確実に故障してしまう。だからこそ、正しいフォームを頭と体で理解して、必要な筋肉をつけるためにも少しずつでもランを止めずに治すべきだと。なるほどー、で、これ↓
50歳すぎてサブ3を達成した漫画家みやすのんき氏の一冊。この本のよいところは、アスリート目線でランを解説していないというところ。そもそも走れない85kg体型の作者が、素人目線でランと向き合い会得してきたランのコツが書いてあり、市民ランナー西戸崎のぼるとしても「あるある」感満載。それに、要所要所では漫画家ならではのわかりやすいイラスト解説もあり、理解しやすかったというのも。
で、この2冊からわたしは自分に今の所一番あってるかも?というフォームを見つけ出すことができ(といってもその時点ですでに1月下旬)、結果「スイング走法」でもない独自のフォームでのランをしつつ、膝に違和感がでたらすぐやめるを繰り返しながら徐々に熊本城へ向けて足を止めずにすんだのでした。
というわけで一向に中距離さえ走れない状況が続くなか、であれば質を高めるしかないと、この期間やたらとスピードをあげて4’50″/1kmくらいでいけるとこまで走る、そして息が切れたら止まって休むを繰り返す、いわゆる「なんちゃってインターバル走」をずっとやってました。
だいたい2kmもいかないくらいでバテてしまって毎回30秒程度の休憩をいれるのですが、それを3回くらい繰り返すともう膝が悲鳴をあげるので練習終わり。
マラソンシーズンまっさかりのラン関係のインスタには20km、30kmの中距離長距離走を重ねる様子がいっぱいあがっていて羨ましさと焦りが募ってばかりでしたが、ここは辛抱とばかりにずっとこれやってました。
結局熊本城本番を迎えるまでに走れた最長距離はわずか13km。これはもう不安しかない距離ですが、まさか本番で終始ペースが大きくくずれなかったのは、ペース走ではなくこっちしかできなかったことで得たスピード感覚が大きかったのかもしれません。
この期間は故障に加えて、福岡マラソン翌日に二男が誕生したこともあってプライベートでの時間もなかなか作りづらく、そもそもランのために時間を作るということ自体かなり厳しいことに。
そこで、仕事柄普段から常にスニーカーを履いていたりもする利点を活かし、仕事もプライベートも、通勤も、ちょっとの移動の全てを極力手ぶらしてランにしてみました。短い距離で数100m、長くて1km程度ですが、この季節そもそも寒いので1km程度だったら汗もかかないし、意外と気持ちよくなるのでおすすめです。
少しでも心肺を鍛えておかなければという焦りのあらわれでもあります^^;
あと意外にこれ。わたしの足幅は4Eという簡単にいうと「むっちゃ広い」足をしています。なのでかっこいいランシューをみてもたいていが「あぁこれはけないやつだわ」とがっかり。数少ない選択肢の中からいつも某社のシューズを選んでいたのですが、大会2週間前にふと開き直って気分転換をかねて前々からかっこいいなぁと憧れていたNIKEのflynit racerを購入。どうせ長距離走れないし、6km程度ならシューズのあうあわないよりも気分を上げていきたいと。
するとどうでしょう、まぁ軽いしニット独特のフィット感もあって、なんだか体まで軽くなったかのよう。ニットで包まれているせいか、足がソールから落ちることもなく、気分的なものもあるとは思いますがいつもより速いペースで走れます。
ということであっという間にこのシューズがお気に入りになってしまい、当日も躊躇なくこのシューズをセレクトしました。なんども言うように13kmしか走ってなかったので、長距離の場合に足幅がどうなるか心配していましたが、なんのことなく自己ベスト。ただ、右足の小指にマメのたまごのようなものはできちゃいました。マメができないITOITEXを履いて初めてのマメ。とはいえ自己ベスト。だからこれからもわたしはこのシューズを履いてフル走ると思います。小さなマメができたって、かっこよくてかつ一番速く走れるシューズであることは間違いないので。
さて当日。当然のように膝が治ったという意識もなく、いつどこで膝が「もう無理」するかわかりません。そこでいくばくかの助けになればと、練習でもやったことのないテーピングを両膝に施して見ました。
結果、むちゃくちゃよかったです(たぶん)。膝は10km以降から痛みを増し、20km超える辺りではえげつない激痛となってしまったものの、そこからの半分以上耐えきったのは間違いなくテーピングのサポートによるものだと確信しています。たぶんなかったら棄権してるかもしれません。てぐらい助かりました。
福岡マラソンの時は悲願のサブ4を意地でも達成すべく、入念なレースプランを組んで当日にのぞみました。
参考:「《サブ4どう達成する?》さぁ大会まで12日!レース計画をたててみよう!」
おかげで(?)サブ4は無事達成しましたが、正直レースプランなんてうまくそのとおりにことが進むわけもなく、実際はサブ4ペースの5’40″をきらないようにだけ気をつけて、あとは最後にペースランナーに助けられるという感じでした。
それに今回はそもそも膝がどこかで爆発して棄権する可能性もあったので、あくまで目標は完走ということでレースプランを特につくることもなく、「いけるところまでいこう」でレースにのぞみました。
ネガティヴスタートとかそういうのにもこだわらず、スタート時から気持ちよく走れるギリギリのラインを見つけてだいたい5’10″くらいで黙々と走り、激痛はともないながらも35km越えたあたりで「あれ?これサブ4いけんじゃね?」というラインにいることに気づき、「残り7kmだったら1km7分以内だったらサブ4できる」的なしごく簡単な計算のみで気づけばサブ4どころか自己ベスト達成していました。最後の熊本城駆け上がりだけは計算外の厳しさだったので、平坦なラストだったらもしかしたらもっといけたかも。
以上が、今回故障中の身にして自己ベストを達成した秘密(らしきこと)です。
今回はほんとに正直膝が死ぬほど痛かった以外はあんまり覚えていないくらいコースの厳しさは感じませんでした。もしかしたら自己ベストの一番の要因はそこかなと、えげつない苦しみしか覚えていない福岡マラソンとの高低差を比べて見ました。
向かう方向が逆ですが、こうして見比べてみると、高低の回数は熊本城、角度は福岡マラソンという感じでしょうか。確かに、熊本城マラソンはゴール直前の熊本城駆け上がりがかなりきつかったのですが、福岡マラソンの地獄の金崎越えほどの厳しさでもなかったように思います。
とはいえ走りやすいコースかどうかというとトントンかもしれません。
ただ、熊本城マラソンはコースが住宅街の幅10mないくらいの道も走るので、住民の応援がとても近く、ずーーーーと応援されてる感じでした。特に今年は震災後初ということもあって、「熊本を走ってくれてありがとー!」とよく声をかけられ、なんだか感情的になりそうなこと多数。拷問のような膝の痛みに耐えきったことや、まさか自己ベストをだしたこともあって、ゴール後は感情が爆発してサングラスをかけておいてほんとによかったてくらい号泣しました。
自己ベストをだしたとはいえ、当然治ってるわけでもない膝と、わずかに残る筋肉痛。effect RUN TEAMとして今年初の大会となる鹿児島マラソン2017まで残り9日しかない中でできることは「休むこと」くらいしか思いつきませんが、
コース的にはこれまで一番平坦で走りやすそう。大半が海沿いなので、海風さええげつなくなければ、またチャンスはあるかも。
とはいえ「レースプランにこだわらない」という教訓を活かして、鹿児島もマイペースに走ってきたいと思います。チェスト!
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