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COLUMN

西戸崎のぼるの“eyeronさんに会いたい” [後編]

UPDATE2018.09.20
TEXT BY

effect編集部

西戸崎のぼるの“eyeronさんに会いたい” [前編]はこちら

応援のチカラってほんとにすごい。

西戸崎のぼる(以下のぼる):これまで2回福岡マラソンを走られていますが、特に印象に残ってる思い出を聞かせてください。

eyeronさん(以下敬称略):俺が初めて福岡マラソンを走ったのは初マラソンでちょうど3年前だったんですけど、4時間11分かかったんですね。その時はスタートからすごい調子よくてグングン行ってたので、25kmまで給水とらなかったりして。そしたらまさかの27kmくらいで両足攣ってしまって。序盤でファンの人を抜いた時に「お先です!」みたいな感じで颯爽と抜いていったのに、30kmくらいのとこを歩いてたら「eyeronさん大丈夫ですか!?」みたいな感じで抜き返されて(笑)足マッサージしてくれたりして、あぁもうこれほんとかっこ悪い男だな俺って思って。だからその27km地点はすごく印象強く残ってる。

のぼる:27km地点といえばちょうど糸島の海に出たあたりですかね。

eyeron:そうですね、だから後半コースは正直結構きついイメージありますね。最後の33kmくらいからの坂とか特にきついですよね。

のぼる:eyeronさんでもきついとかあるんですね!

eyeron:俺はもうその33kmの坂がやっぱきついですね。今年はファンランなんであれですけど、もし福岡でフル出てベスト出せって言われたら結構きついだろうなぁと思いますね。あとは大学のところかな。意外と長い微妙な上り坂。景色はすごくいいんだけど、ほんとベスト狙う人には厳しいコースかもですね。

のぼる:一昨年サブ3でゴールした時はそのコースも含めて、経験から何か対策とかされたんですか?

eyeron:27kmの攣ったところは感慨深かったですし、前回より気持ちよく越えていけたんで自信になりましたね。でもそれより、ほんと給水をちゃんとしなかったことがトラウマになってたから、サブ3の時は全エイドで水飲みましたもん。その時だけじゃなくて、いってしまえば最初の福岡マラソン以降出る大会全部給水はしっかりとるようにしてますね。

のぼる:実は私、エイドの水をまともに飲めた試しがないんですよ。こぼしまくって。

eyeron:あぁ、あれはもう飲むというのももちろんあるんですけど、もう浴びるくらいの感じでもいいと思いますよ。口の中に少し入って、あとは全身に浴びるみたいな。そう、あとは試走できるならしておいたほうがいいと思います。福岡マラソンの前半のコースとかは走りやすいし、ロング走の練習にもちょうどいいと思います。

のぼる:沿道の応援とかで覚えているところあったりします?

eyeron:大学のチアはいいですよね。ちょうど長く辛い坂を登り終えて、ほっとしているところでチアの人たちが応援してくれてる感じは、だいぶ救われるポイントですよね。それこそそこからすぐ折り返して、左に入った後、公園につくまで応援が少しとぎれるところもあるじゃないですか。あそこで沿道の応援の力を改めて感じますよね。どんだけ助けられているか。

のぼる:元岡小学校から今津運動公園のとこですね。とーーーーってもよくわかります。公園から海側に出るところでまたたくさん応援が増えてくるとよけいにありがたいですよね。

eyeron:ですです。応援のチカラってほんとにすごいですよ。

目標タイムは確実にとりにいくと決めている。

のぼる:ちなみに、eyeronさんは最初とばすほうですか?それとも徐々にスピードをあげていくほうですか?

eyeron:俺は完全にネガティブ(後半にスピードをあげるほう)です。2時間43分でゴールした時も、だいたい5kmを19分くらいでずっと走って、後半35kmからまたギアをあげる感じです。最初に突っ込みすぎるのが怖いというのもありますしね。やっぱファンのみんなとかにさんざん目標タイム言いまくってるから、そこはこぼさずに、目標タイムは確実にとりにいくと決めているから最初はゆっくり、そこからイーブンにして、後半ギアをあげるというやり方のほうが確実でいいと思ってて、2時間45分切る時は1km3分55秒とかでよかったんで

noboru「よかった」っていうペースじゃないですけどね…
 

eyeron:そこを守って、それよりは絶対にペースを落とさずに、もちろんあげすぎずも注意しながら走ってます。

のぼる:3分55秒って、私が今サブ3.5(1km 4分58秒ペース)を目標にしているので、まる1分違うってことになりますね。すごい…
よくネガティブで走る人って、30kmとか35kmとかで「脚が残ってる」とか「余力がある」とか言われますけど、正直その感覚が全然わからないんですよ。

eyeron:あぁ、なるほど。それはメンタルの部分もあるとは思うんですけど、脚がしっかりできてればちゃんと後半「あれ?まだいけそう」と思う瞬間が絶対くるようになりますよ。だから脚がきれちゃうってことはまだできていないのかもしれないですね。

noboruどうしたらいいでしょうか…(切実)
 

eyeron:1km4分58秒がレースペースだったら、少しはやめの4分40秒くらいのペースで大濠公園を10周(約20km)走れたら、ほぼ脚ができてると思っていいんじゃないでしょうか。

のぼる:4分30秒で5周はいけると思うんですけど、10周となるとどうだろう…

eyeron:あ、でもそれくらい脚があればいけると思いますよ。あとは自分の体調とか気温とかのコンディションがいい時に一度10周チャレンジてみてください。それできたらサブ3.5はネガティブで確実に達成できると思いますよ。俺も次は2時間35分切るために、この秋までにトラックで20kmを3分半のペースで走れたらいけると思ってるんで、どこかでやんなきゃなって思ってます。

noboruトラック(1周400m)でですか…!?まさかの50周!!
 

eyeron:前回は3分40秒でトラック20km走りきれたんですけど、プラス10秒でレースペースの3分50秒じゃないですか。なので20kmそのペースでいけるということはレース本番では10秒遅く前半走ってるわけなんで、後半の20kmにその分しっかり脚を残せるんですよ。

のぼる:なるほど、じゃぁそれやります!福岡マラソンまでに4分40秒で大濠公園10周チャレンジ確実にクリアしておきたいと思います!

eyeron:それできたら福岡マラソンではサブ3.5どころか20分、遅くとも25分はきれると思いますよ。あと、やるのはレースのちょうど1ヶ月前くらいがいいです。だから10月なかばくらいですね。

のぼる:あ、実は10月7日に筑後川マラソンのハーフに参加するんですよ。なんで、その時に4分40秒で走りきるようにやってみます!

eyeron:ちょうどいいじゃないですか、それいけたら福岡マラソンで絶対のびると思いますよ。

のぼる:いやー、いいこと教えてもらった!

eyeron:いいですねー、このガチな感じ(笑)

のぼる:ほんと最近は仕事の話しよりランの話しばっかり(笑)

eyeron:いわかりますよ、俺もずっと周りの仲間たちに「1秒でも早く走れるようになりたい」っていってますもん(笑)

のぼる:そうですよね、私もeyeronさんとかサブ3ランナーたちのSNSとかみてるとただただ羨ましくてしょうがないですもん、少しでも近づきたいと思いますね。ゆくゆくは自分もサブ3とか達成したいとか、走り始めた時には一切思ってなかったですけど、今ではいけるもんならなんとしても!とか思っちゃってますしね。

eyeron:いやー、ペース走とかでひっぱりたいですね。一緒に走りましょうよ、ガンガンひっぱりますよ。

のぼる:嬉しい!ぜひご一緒お願いします!

eyeron:メニュー作ってきますよ(笑)サブ3もいっちゃいましょうよ。いけますよ絶対。間違いなくいける。ランはやれば行けますから。センスとかそういうのも越えていけるスポーツだと思ってるんで、だから必死になる甲斐もあるんですよ。

マラソンは当日だけのものじゃない

のぼる:では最後に、福岡マラソンに参加されるランナーのみなさんへメッセージをください。

eyeron:昨日も前半コースを走ってきたんですけど、携帯も何ももたずに記憶だけで走ってきました。それだけ記憶に残る景色やポイントがあるってことなんだろうなって思っています。初めて走る人はもちろんそうですし、何回も走ってる方も、それぞれがそれぞれの見方でコースの魅力を感じられるような面白いコースになっています。きついところも多くありますが、それもマラソンの醍醐味だと思ってしっかり苦しむことも楽しんでください。そして大会当日まで一生懸命努力されて、結果うまくいってもいかなくても、たとえリタイヤしてしまったとしても、マラソンは当日だけのものではなく、それまで練習してきたこととか、全ての過程がレースのひとつなので、ゴールした時は自分自身を褒めてあげてください!

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前編、後編と二回に分けた今回のインタビュー、いかがでしたでしょうか?
インタビュー時、もちろん実力には大きな違いがあるものの、ランという共通言語を介して交わされる言葉のひとつひとつに胸が沸く想いでいました。サブ3、そして福岡国際基準の2時間35分と、さらなる高みを直視して研鑽を止めないeyeronさんの話しを聞いていると、こちらまでなぜかサブ3も難しくない、いや、いけるとさえ思えてくるから不思議。

これからもまた、ミュージシャンとしてもランナーとしてもさらなる驚きや感動を与えてくれることを期待しつつ、わたしもまた傍観者ではなく少しでも近くで感覚を共有できるように日々頑張らなければ!と、強く背中を教えてもらえた時間となりました。彼ほど強い説得力をもって福岡マラソンの大会公式ソングを歌うのにふさわしいミュージシャンはいないと思います。
さぁみんな、頑張れ!顔晴れ!

〈PROFILE〉
Sonar Pocket
ko-dai (Vo.)、eyeron(Vo.)、matty(DJ)による3ピースユニット。ロック、ヒップホップ、レゲエなど異なるルーツを持つ3人が紡ぎだす極上のポップミュージックで幅広い世代を魅了。特に等身大でリアルなラブソングは、若者を中心に絶大な支持を誇る。
2008年のメジャーデビューより今年で10周年を迎える。10月10日には実に2年半ぶりとなるオリジナルアルバム「flower」のリリースやキャリア史上最長の全国ロングツアー【Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower】の開催も決定している。
http://www.sonapoke.jp/

eyeron
ボーカル / 誕生日:11月3日 / 血液型:AB型
飾らず真っ直ぐなリリックと、魂のこもった熱い歌声で多くのリスナーの心を鷲掴みにしている。彼の言葉は不思議なほど自然と心に染みてくる。2017年に行われた大阪マラソンではアーティスト史上最速となる2時間43分を記録した。
https://www.instagram.com/sonarpocket_eyeron/

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